
今日は植物と生まれ育った場所のお話。
写真は生まれ育った場所にあるお池に咲いている蓮の花です。
私の生まれ育った場所は、「県立自然公園」に指定されています。
春夏秋冬、様々な動植物が見られ、綺麗な池があり、それは言葉で表すなら
「まるで天国みたいなところ」
です。
山の上ですので空気も美味しく、様々な野生動物とも出会えます。
野ウサギ、野タヌキ、雉、うずら、イノシシ、ちょっと恐いところではマムシなども…。
野良猫、野良犬、山に捨てられてしまったらしき、人なつっこい動物たちも良くやってきました。
その全てを世話することは残念ながら無理ですが、里親を捜したり、飼う事が可能な時は家で引き取ったり。
我が家の歴代のペットはほとんどが「野良」出身でした。
散歩をしながら大声で鼻歌を歌っても、誰にも咎められません。
人が頻繁に往来するような場所ではなかったからです。
高台から街を見下ろすと、なんとも壮観な眺めでした。
近くに民家もコンビニも何にもない、住むにはちょっと不便なところですが、今でも大好きな、とても尊く思える場所です。
ずっと「天国みたいなところ」であってくれたら、と願わずにはいられません。
普段はあまり「家のこと」は書かないのですが、今日は少し「家のこと」について書いてみました。
普段、「天使」や「悪魔」などをモチーフに絵を描くことの多い私ですが、実際はバリバリの仏教徒です。
(キリスト教ももちろん好きなのですが、宗派としては仏教徒と言う意味です)
Blogなどを見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、私はお寺生まれのお寺育ちです。
小さい頃からお線香のニオイに慣れ親しみ、「ゴーン」と言う鐘の音を身近で聞き、袈裟を着ている父の背中を見て育ちました。
私の両親はお寺の住職とその奥さんと言う立場ではありましたが、子供に「固定観念」を持たせないため、そして視野を広げるためにと、キリスト教のキャンプなどにも積極的に参加させてくれました。
(子供の頃に通っていた塾の先生がクリスチャンで、キャンプに誘われたのです)
そんなわけで、イラストで見る天使や悪魔はファンタジックで大好きなのですが、仏教的な物もかなり好きだったりします。
お経をあげるお坊さんを間近で見ると、なんというか荘厳で壮大ですごく格好良くて素敵です。
仏像や仏具なども大好き!と言うほどではありませんが、結構好きで、たまにふらふらとお寺巡りをしたりしています。
お寺生まれのお寺育ちの私の描く、西洋風の天使や妖精のイラストは、有り難いことにタロットカードなどを生業となさる占い師の方やスピリチュアル関係の方から「使いたいです」と仰って頂けるのですが、描いている本人はちょっと不思議な気持ちです。
すごくすごく嬉しいのですが、果たして「バリバリ仏教徒の私が描いた物でよいのかな…」と、たま〜に思ったりするのです。
最も、実際に神様がいるとすれば、そんな細かいことはきっと気になさらないのでしょう。
神様と言えば、私はお寺育ちで、普段は天使などを描いておりますが、スピリチュアルな事に全く縁がありません。
いわゆる霊感も全くありませんし、だから幽霊が見えたり、天使が見えたり、と言った経験も体験もないのです。
むしろ大学時代「超有名な幽霊寮」に住んでいて、私以外の同級生が全員「それっぽいもの」を見た経験があるのに、私だけ見なかったくらいの霊感のなさです…。
(コレ系の逸話はいっぱいあります…)
霊感もなく、スピリチュアル的にも相当ニブイであろう私ですが、「天国のような場所」で育った環境の良さが、ちょっとでもイラストに反映されていたら嬉しいです。
そして、霊感もなく、見たことも感じたこともないけれども「神様」は恐らく存在されるんだと思います。
何しろ私は「神様のおかげ」「仏様のおかげ」で大きくなれたのですから。
生まれ育った場所を大切にしつつ、これからも誰かに喜んで頂けるような作品がちょっとでも残せたら、と思います。
私の素材を使って下さっている皆様、生まれ育った場所と家族、神様、仏様、友人達、すべてに感謝を込めて。